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数学と社会の架け橋<数学月間>

7月22日--8月22日は数学月間(since2005)です.日本数学協会は,2005年に,7月22日ー8月22日を数学月間と定めました.この期間は,数学の基礎定数 π(22/7=3.142..) とe(22/8=2.7..) に因んでいます.この期間に,数学への関心を高めるイベントが各地で開催されるよう応援しています. The period of July 22nd to August 22nd was set as "Maths Awareness Month of Japan" by the Mathematical Association of Japan (MAJ) in 2005. These dates are derived from two mathematical constants: Archimedes' constant pi(22/7=3.14) and Napier's constant / Euler's number e(22/8=2.7). Maths Awareness Month of Japan is run on a voluntary basis by the Maths Awareness Council. During this period we support various events for raising the awareness of maths throughout the country.

カテゴリ: ロシア語の歌

Приходите завтра「明日来なさい」(1963年,ソビエト映画)は,1540万観客の大ヒット映画(ロシア語)です.シベリアの寒村からИнститут имени Гнесиных モスクワの音楽学校に入ろうと出てきた才能ある少女の物語です.重い荷物を背負って一人で都会に出てきた元気で愉快な純粋な少女です.しかし,モスクワに来たときは既に遅く入学試験は終わっていました. 少女の役名はФросяフローシャ.これは実在のЕкатерина Савиноваサビノワの伝記映画で,サビノワ自身が主演し歌います.あの声はサビノワしか出せません.私がこの映画を知ったのも彼女の3.5オクターブ出るという魅力的な声の歌を耳にしたからです.音楽学校の玄関で有名なソコロフ教授に何度か訴えます.ついに引き出した教授の返事が Приходите завтра!「明日来なさい」でした.教授に学校のオーデトリウムで聞いてもらえた彼女の歌声がすばらしい.教授もフローシャの純粋さと素晴らしい声を見抜き,何とか入学させようと動きます.この映画はサビノワが自分で主演した愉快で楽しい映画で,私はとても好きです.しかし,残念ながら,その後のサビノワは,生牛乳を飲むと牛から感染する病気が重くなり鉄道自殺(1970年,43歳)してしまいます.

興味深いのは,1963年にウクライナで高校生時代に,Людмила Сенчинаリュドミラ・センチナはきっとこの映画を見たのではないかと私は想像します.リュドミラは成功して,ロシア人民芸術家歌手になります.彼女は今年の1月25日に,ペテルブルクの病院で死去(67歳)しました.
リュドミラは,高校を卒業して,歌手になるために,ウクライナからレニングラード(現ペテルブルグ)に出てきました.でも,そのとき音楽学校の試験は終わっていたのです.よく似た話があるものですね.サビノワと違うのはペテルブルグに親戚がいたことです.
リュドミラの代表曲は,Песня Золушкиシンデレラの歌
https://www.youtube.com/watch?v=KzJgTb2sRxQ

その他のリュドミラの歌(昔NHKロシア語講座で見たこともあります)
以下の訳詞は私訳です.
■石ころの歌
А по камушкам, а по камушкам,
А по камушкам речка бежит
В даль далекую: к морю синему
Путь ее беспокойный лежит.
石ころに沿って,石ころに沿って
石ころに沿って小川は流れる
はるか遠くの青い海へ
その旅程は静穏ではない
■恋の花(原題はВсегда и Сноваいつでも何度でも)
Красный лист по озеру плывёт,
А за ним летит снежинок стая,
А любовь смеётся и поёт
Ни зимы, ни осени не зная.
А любовь, а любовь
Смеётся и поёт.
湖面に赤い葉が漂います
その後に雪の群れが飛ぶ
だが恋の花は笑い歌います
冬であろうが秋であろうが
恋,恋の花
笑い歌います

石ころの歌(私訳)
→恋の花(私訳)続きを読む

Чистое небо и яркое солнце Дымом пожаров закрыть не дадим.
「輝く太陽青空を再び戦火で乱すな」国際学連の歌(1949)の一節
としみじみ思う今日この頃.
それにしても,この歌の翻訳は,忠実にして簡潔,実に名訳です.
チーストイネィーバ イ ヤールカエソンッエ
の意味は,清々しい空と明るい太陽,まさに,輝く太陽青空 .
ディーモンパジャロフ ザクリーチ ネェダジム の意味は,戦火の煙で閉ざしてはならぬ.ここを,再び戦火で乱すな と訳したのはうまい.
2番,3番の歌詞も素晴らしい.今こそこの歌が必要な時勢です.
これを共産党の歌だなどと言っているネトウヨの方,歌詞の意味をじっくり味わって欲しい.もっともこのブログ読者の方にはネトウヨはいないと思いますが.
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国際学連の歌(1949)Гимн Международного Союза студентов    
作詞 オシャーニン(Ошанин, Лев Иванович)
作曲 ムラデリ(Мурадели, Вано Ильич)
訳詞 東大音感合唱団

1     
学生の歌声に 若き友よ手をのべよ
輝く太陽 青空を 再び戦火で乱すな
我等の友情は 原爆あるもたたれず
  ■闘志は火と燃え 平和のために 戦わん
  ■団結かたく 我が行く手を 守れ

2     労働にうちきたえて 実らせよ学問を
平和望む人のために ささげよう我が科学
我等の友情は 原爆あるも たたれず
  ■
  ■

3     砲火くぐり進んだ我ら 血と灰を思い起こせ
立ち上がれ世界の危機に 平和守る戦いに
我等の友情は 原爆あるも たたれず
  ■
  ■

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1.
Песня студентов над миром несется.
Руку даем мы друзьям молодым.
Чистое небо и яркое солнце
Дымом пожаров закрыть не дадим.

Воля друзей, верных друзей
Атомной бомбы и пушек сильней.
Верой полна, дружбой сильна,
Молодость наша борьбе за мир верна!
Верой полна, дружбой сильна,
К счастью дорога у нас одна!


2.
Те, кто упорно желает учиться,
Знанья берите трудом и борьбой!
Мы за науку, что к миру стремится,
К счастью народы зовет за собой.



3.
В пламени битвы мы стали друзьями.
Помним мы землю в крови и в золе!
Встаньте,студенты, на главный экзамен!
Стойко боритесь за мир на земле!



 
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2月23日は,День защитника Отечества「祖国防衛軍の日」.第一次世界大戦中の1918年,ロシアで最初の労働者と農民による軍「赤軍」が結成された記念日.3月8日が「国際婦人デー」の祝日で,男性が女性にプレゼントをあげる日で,2月23日は,今はバレンタインデーと同様のようです.平和が続くことを願います.続きを読む

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